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「青春(アオハル)サポーター」 世代交流・地域貢献 高校生 学び自身を成長 ボランティア積極的に活動

「青春サポーター」で絵本の読み聞かせボランティアに参加した海洋高3年の高橋さん(右)。おはなし会で楽しく絵本を読んだ(27日、糸魚川市民図書館)

 糸魚川市は高校生のボランティア活動「青春(アオハル)サポーター」を実施している。高校生がイベント補助や子どもの見守り、環境美化活動などに参加して多世代との交流、地域貢献、学びの経験を積んでいる。

 27日、市民図書館の「おはなし会」で高校生の読み聞かせボランティアが行われた。海洋高3年の高橋結奈さんが参加した。読み聞かせは初めて。図書館スタッフと一緒に小学生や幼児らに絵本2冊を読んだ。「子どもたちが静かに見入ってくれて、読んでいて楽しかった」と笑顔を浮かべ、「将来は人と関わる仕事がやってみたい。日程が合えばまた参加したい」と話した。

 高校生ボランティアは令和3年度に始まり、同4年度から「青春サポーター」事業として継続している。高校生がボランティア活動の企画や運営に携わる中で、考える力やコミュニケーション能力を身に付ける機会とし、世代間交流や地域活性化、自身が社会で役に立っているという自己肯定感の増幅などを目的とする。

 同4年度は10事業に延べ57人(市内3高校とその他)、同5年度は20事業に延べ99人(同)が参加した。主な事業は天険・親不知サマークリーン活動、土曜自習室支援員、キッズフェスタ(ワークショップ補助)、スマートフォン講座(高齢者教室の講師)、あんこう祭りスタッフ、桜のPR動画撮影など。

 参加事業は月に1回、チラシなどを各校へ配布して周知、募集し、参加した高校生にはボランティア活動証明書を発行する。事業は市直営、委託、補助、後援、共催に該当するものだが、市生涯学習課では「今後、地域の要望も考えていきたい。高校生の経験の選択幅を広げていけるようにしたい」としている。