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山の恵み勢ぞろい くわどり山菜祭り

桑取産の山菜や加工品を求める人でにぎわう山菜祭り

 恒例のくわどり山菜祭りが27日、上越市皆口の温浴施設「くわどり湯ったり村」特設会場で開かれた。桑取谷で採れた山菜や春野菜、加工品などが並び、山の恵みを買い求める人でにぎわった。

 NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部、地元生産者による実行委員会が主催。実行委員会によると、今年は雪消えが早く、山菜の成長は例年より早め。イベントの実施を1週間前倒した。

 コシアブラやタラノメは時期を終えたが、ウドやコゴメ、ワラビ、ヤマタケノコなどが勢ぞろい。買い物客はお目当ての山菜を手に取り、生産者から調理の仕方やお薦めの食べ方を教わっていた。漬物やこんにゃくなどの加工品も人気だった。

 フキやこんにゃくを購入した同市鴨島3の女性(80)は「山菜が大好きで、毎年桑取産の新鮮な山菜を買うのが楽しみ。きゃらぶきや煮物にして味わいたい」と笑顔で話した。

 生産者代表の山口ユキさん(81)は「桑取谷の山菜は、平場のものと比べてあくが少ないと聞く。桑取の味を存分に味わってほしい」とアピールした。