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中干し期間延長で収益に JAえちご上越 J―クレジット制度25日まで説明会

 JAえちご上越は25日まで、水稲栽培における脱炭素の取り組みを売上金に換える「J―クレジット制度」=チラシ=の説明会を開いている。水稲栽培時の中干し期間の延長実施面積に応じて、クレジット販売代金が入金されるシステム。10アール当たり1000~4000円の収益が見込めるという(変動あり)。

 「J―クレジット制度」は昨年、NTTコミュニケーションズとヤンマーマルシェが生産者の新たな収入源創出の一環として開始。気候変動に大きな影響を与えるメタンガスは、日本での排出量の約45%は稲作に分類されている。また、農業は生産者不足や消費者の需要変化などの課題があり、両課題の解決に向けた取り組みとして注目を集めている。制度では、メタンガスの排出削減、吸収量をクレジットとして認証し、企業、市場での取引(販売)を行う。

 申請受け付けは5月10日まで。直近2年の中干し期間が分かる記録と、共済細目表、営農計画書などをJAえちご上越の各営農センターへ直接提出する。中干し期間中は、過去の実施日平均から1週間以上長く中干しを実施。品種、管理単位ごとに中干し開始時と終了時、取水口、排水口の写真を撮影し、NTTコミュニケーションズが提供するアプリで提出する。データ提出期日は9月末まで。

 制度の仕組みや詳細は、JAえちご上越各支店での説明会で。4月24日は中央、新井、ひすい営農センターで、25日は頸城、三和、板倉で、いずれも午後6時から同7時まで開かれる。