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ミニ四駆で理科学ぶ 一人一人がキット制作 大会実行委が支援 上教大附属小5年

説明書の記載に従い、組み立てに集中する5年生。実行委も机の間を飛び回ってサポートした
授業時間で完成にこぎつけた児童は早速走行を体験。軽快にコースを周回する様子に歓声を上げた

 上越教育大附属小(青木弘明校長)の5年生66人は18日から、電池で動く自動車模型「ミニ四駆」を使った理科の授業に取り組んでいる。

 大島自動車販売(上越市高土町1)と上越タイムス社で組織するOGミニ四駆大会実行委員会の支援を受けながら、6月初旬までさまざまな比較実験で学びを深める予定。

 担当の家塚大樹教諭が昨年度末、同実行委に協力を打診。「子どもたちにものづくりの楽しさを伝えられれば」(庄山武志実行委員長)との快諾を得て実現した。

 授業名は「ごう(Go)ごう(Go)アジャスト(調整)」。車体の軽重、ローラーの有無、タイヤ径の大小などの「調整」が走行の遅速に与える影響を比較し、理科の視点から原因を探る。

 初回は一人一人自分のキットを制作。プラモデル作りは初めてという児童もおり、説明書の手順や使用部品を確認しながら作業を進めた。実行委の3人は教室に専用コースを設置した後、ドライバーやニッパーに不慣れな児童をサポートした。

 プラモデル作りの経験はあるものの、ミニ四駆は初めてという辻井朔君(10)は「電池に導線をつながなくても(接点金具で)動くのに驚いた」と話し、「次の授業が楽しみ。もっと速く走らせたい」と目を輝かせていた。

授業時間で完成にこぎつけた児童は早速走行を体験。軽快にコースを周回する様子に歓声を上げた