文字サイズ

スロベニア駐日大使が来訪 城戸市長ら歓迎 友好と交流さらに 妙高市

市役所正面玄関で職員の歓迎を受けるリフェル大使(左)

 妙高市の姉妹都市・ロヴェニ・グラデッツ市があるスロベニア共和国のユーリ・リフェル駐日大使(57)が19日、妙高市役所を表敬訪問した。

 両市は旧新井市時代の2001年に姉妹都市提携を締結した。翌年から毎年、相互に行き来する高校生交流を実施。妙高市はこれまでに8回の受け入れと7回の派遣を行ってきた。

 コロナ禍により、19年の交流を最後に相互訪問は中断していたが、昨年度からオンラインで交流を再開。今年は2月に実施した。

 リフェル大使は、在オーストラリア大使などを歴任。23年、日本大使館の常駐・特命全権大使に就任した。母国語のスロベニア語をはじめ、英語、フランス語、イタリア語、セルビア語に精通する。

 市役所正面玄関では、城戸陽二市長、西澤澄男副市長、塚田賢教育長をはじめ、職員が横断幕や小旗、拍手で歓迎。職員代表が花束を贈呈した。引き続き、過去にスロベニアを訪問した職員が同席し、懇談の席が設けられた。

 歓迎あいさつで城戸市長は「私もぜひ、スロベニアを訪れたい。これからも高校生交流を通じて友好を」などと期待。リフェル大使は「同じ気持ち。オンラインでなく、直接会う機会を」と訪問の復活に意欲を示した。懇談では、勤勉さなど日本とスロベニアの共通点も紹介。来訪歴のある職員は、現地の美しい自然、温かいおもてなしを振り返り「再訪する機会があれば」と願った。

◇新井高でスピーチ

 リフェル大使は同日、新井高にも表敬訪問。終業式に続き、スピーチを行った。全校生徒に向けて、互いを学び合う両市のパートナーシップの意義を語り、これまでの尽力に感謝。紛争、環境危機など、さまざまな困難に見舞われる人類の現状において「成功の鍵は、非常に強い力を秘めた皆さんら、若い方にあると思う。これこそが人類の文明を前進させる力。若さという力を常に持ち続けてください」と、妙高を担う若人にエールを送った。