文字サイズ

「社食」提供で地域交流 社屋に「開放型社員食堂」 妙高市の山崎建設

会議室に設けた「開放型社員食堂」。「社食」にふくふくのカレーが提供され、近隣他社の従業員らも訪れた(7日、山崎建設)
正面玄関先ではブライト・ライフを利用する障害者らが、こだわりパン「小麦の奴隷」を販売した(同)

 妙高市東陽町2の山崎建設(山崎健太郎社長)は3月から、新井東部工業団地内の29事業所などを対象に「社食交流プロジェクト」をスタートさせた。社屋に「開放型社員食堂」を設置し、昼食時に開放。地域の福祉推進事業所と連携してカレーなどの「社食」を提供することで企業間の連携、交流促進を図る。

 始動に当たり、貧困と福祉を課題にしている県SDGsアワード優秀賞受賞事業所「カレー屋ふくふく」(同市白山町3、保坂正人代表)、就労支援A型事業所「株式会社ブライト・ライフ」(上越市稲田4、八木勇四郎社長)と連携。県異業種交流センターなどを縁に協働した。持続可能な地域に向けた活動を試行、継続する。

 初日の7日は正面玄関先で、ブライト・ライフを利用する障害者がスタッフの支援を受け、こだわりパン「小麦の奴隷」を販売した。2階会議室は食堂として開放、ふくふくスタッフがカレーを販売した。案内を受けて近隣工場の従業員らも訪れ、カレーを味わっていた。

 同日は八木社長、保坂代表も来訪した。八木社長は福祉事業所として「地域の皆さんとの関わりができ、大変うれしい」と感謝。保坂代表は「地域を元気にしたい。多くの人におなかいっぱい食べてほしい」と願った。山崎社長は「さまざまなつながりができ、新しいビジネスのきっかけにもなれば」などと広がりに期待した。

 毎週木曜日は「カレーの日」に定めた。次回は14日に実施。誰でも利用できる。次回のパン販売は18日の予定。

正面玄関先ではブライト・ライフを利用する障害者らが、こだわりパン「小麦の奴隷」を販売した(同)