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「新世代」の雪中梅 若手酒販店主提案 新商品「エセイエ」発売 三和区の丸山酒造場

「新たな味わいの雪中梅を楽しんで」と話す飯島さん(ほていや酒店)

 三和区の丸山酒造場は、新商品「雪中梅essayer(エセイエ)」を発売する。蔵元の新杜氏(とうじ)と、若手酒販店主の挑戦から生まれた「新生・雪中梅」だ。

 雪中梅は全国的に知られる日本酒だが、昨今は地元でも雪中梅を知らない、飲んだことがない若い世代が増えているという。

 丸山酒造場では2022年に内山賢一さん(48)が杜氏に就任。これまでの味を残しつつ、すっきりさを感じさせる新商品の開発へと模索を始めた。

 同時期に、上越の若手酒販店主は改めて雪中梅の魅力を広めたいと、蔵元にデザインとコンセプトを提案。両者は「新しい世代の新しいお酒」を目指して酒造りに挑み、これまでにない華やかで甘みや酸味のある、みずみずしい味わいの日本酒が完成した。

 エセイエはフランス語で「~を試す」という意味。「雪中梅の新しい挑戦、変容」をイメージしたラベルは梅の枝にカメレオンが載ったデザインで、新鮮味にあふれる。

 ほていや酒店の飯島達徳さん(41)は「ジューシーで甘い中にも引き締まった飲み口が感じられる。新しい雪中梅を楽しんでほしい」とアピールしている。

 生酒と火入れの2タイプで、生酒は13日、火入れは25日から販売。容量・価格はいずれも720ミリリットル1980円(税込み)。

 上越、妙高地区での販売店は三上酒店(上越市東城町3)、ほていや酒店(同市西城町2)、酒のいしかわ(同市南本町3)、立原酒店(同市栄町)、松井酒舗(同市南本町1)、八木酒舗(同市北本町2)、増井酒店(同市西本町3)、横川酒店(同市春日新田1)、やまぎし酒店(妙高市諏訪町1)。

 問い合わせはほていや酒店(電025・524・3837)へ。