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母校思い閉校記念碑建立 浦川原中の精神伝え 除幕式

建立した閉校記念碑と、除幕メンバー
記念碑の裏面

 浦川原区の浦川原中(寺島政敬校長、生徒59人)は21日、閉校記念碑の除幕式を行った。記念碑は閉校記念事業の一環として、校舎から駐車場を挟んで南側に建立。高さは台座を含め約1・5メートルで、正面側には浦川原中の校章や閉校記念碑の揮毫(きごう)、校歌の歌詞を彫り込んだ。

 生徒や卒業生たちが自然体の人生を送ってほしいという願いから、自然石を使用。校歌を彫り込んだのは、3番の歌詞にある「自主独往」の精神を未来へ受け継いでいくためだという。裏面のメッセージには「卒業生と校区民が未来へ限りなく発展することを念じ」と願いを込めた。

 除幕式は全校生徒と閉校記念事業実行委らが参加。生徒、職員、実行委の代表が除幕し、会場全体で校歌を歌った。除幕役を務めた山岸鈴門君(2年)は「寂しいが、浦川原中は自分たちの心に残っていく。(東頸中の開校後も)忘れないで過ごしていきたい」と話した。

 実行委員長を務める宮川勇同窓会長(74)は「77年の歴史は長いようで、あっという間。寂しい思いだが、校舎が(東頸中として)残るのが救い。(記念碑を)いい場所に設置してもらった」と話した。

 除幕式に先立ち、同窓会の入会式を実施。3年生24人の入会を歓迎するとともに、記念品として卒業証書のホルダーが贈られた。3年生を代表して山崎叶登生徒会長が誓いの言葉。「最後の卒業生としての誇りを持ち、その名に恥じない行動を取ることを誓う」と述べた。

 浦川原中同窓会は同校の後援会を兼ねて活動してきた。27日に解散総会を開く予定で、4月から新たに組織する東頸中後援会に引き継がれる。今回入会した24人も引き続き東頸中後援会の会員となる。

記念碑の裏面