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障害者アートのイメージに疑問 情報資格試験さん(上越市)と佐藤葉月さん(妙高市) 合同展「UNSTEADY STADIUM」 「生々しい人間らしさ」表現 13日から上越信金はれまち支店で

情報資格試験さん(左)と佐藤葉月さんによる作品展
佐藤葉月さんは円や曲線による幾何学的な抽象画を展示

 精神障害のある上越市の「情報資格試験」さんと妙高市の佐藤葉月さんによる作品展「UNSTEADY STADIUM」が13日から29日まで、上越市土橋の上越信用金庫はれまち支店内の相談テラス「Jimotto」で開かれる。開場時間は午前9時から午後5時まで(29日は午前のみ)。

 書画やパフォーマンスを通じて「描き、創り、あらわし、生きる」情報資格試験さん、円や曲線で構成された抽象画を描くことで「自分自身を創る」佐藤さん、2人の表現者による作品展。テーマは障害者アートにある「美しい」「一生懸命」といったポジティブなイメージに疑問を投げかけ、ネガティブな感情表現も含めて鑑賞する人に「より生々しい人間らしさ」を伝えること。

 情報資格試験さんは上越市中ノ俣の猫又伝説から着想を得た約30分のパフォーマンス「ねこマタのなかのマタ」を動画上映。佐藤さんは大小さまざまな約7点の抽象画を出展。また、情報資格試験さんが「桜田門外の変」に材を取った書を、佐藤さんが血をイメージしたイラストを担当した合作も展示している。

 情報資格試験さんは「上越信用金庫さんの利用と合わせて作品を楽しんでほしい」、佐藤さんは「文字に対して絵を描くのは初めて。この合作をぜひ見てもらえたら」と勧めている。

佐藤葉月さんは円や曲線による幾何学的な抽象画を展示
情報資格試験さんは動画上映と併せ、作中に登場する小道具なども展示