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秋季北信越高校野球 関根学園14日に高岡商と対戦 富山出身3選手 地元相手に闘志 

地元の高岡商戦を前に意気込む、富山県出身の(左から)谷島、山川、佐伯の3選手(関根学園高トレーニング室)

 来春の選抜大会につながる秋季北信越高校野球大会が13日、福井県で開幕し、14日から試合が始まる。出場校選考の重要な参考資料となる大会に、北信越5県の代表16チームが出場する。本県3位の関根学園は5季ぶり7回目、秋は3年ぶり4回目の出場。14日の1回戦で富山県1位で3季ぶり59回目出場の高岡商と対戦する。

 関根学園の秋季北信越大会出場は、現埼玉西武ライオンズの滝澤夏央選手(20)らを擁してベスト4に勝ち上がり、準決勝で敦賀気比(福井)に延長サヨナラ負けし、選抜をあと一歩で逃した2020(令和2)年以来。その時も県3位で、北信越1回戦で富山県2位の新湊と対戦した。同じような勝ち上がりを歩んでいる。

 今年のチームは県大会6試合でチーム打率2割9分4厘。さほど高くはないが、ここぞという場面で畳みかける。投手陣は右腕2人を中心に、守備も失策五つと堅い。

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 1回戦の高岡商戦にひときわ闘志を燃やしているのが、富山県のロコモーションヤングベースボールクラブ出身の佐伯大和投手、主将の山川徠輝二塁手、谷島優輝左翼手(いずれも2年)の3人。安川巧塁監督から誘いを受け、一緒に関根学園を選んだ。高岡商には同じチームの同期や後輩もいるという。

 背番号1の佐伯は「富山のチームを倒したいと思って、富山から新潟に来た。夏央さんの代に憧れもあった。大事な初戦。気持ちを入れて勝てるように投げたい」と意気込む。安川監督の「信頼する投手を後に置く」という方針で、県大会では救援でのマウンドが多かった。「先発でもリリーフでもいけるように」と備える。

 谷島は高岡商について「小さい頃から強くて、富山県の高校野球といえば自分の中では高岡商。他の県とやるのとは違う。絶対に勝ちたい」と語気を強める。山川も「県外に出たからには富山のチームを倒したい」と話し、「3人で一緒に甲子園に行って活躍したい」との入学前からの目標を口にし、気持ちを高めている。

 北信越から選抜大会への出場は2枠。例年決勝進出の2校が出場権をつかんでいる。



関根学園県大会勝ち上がり

▽2回戦  13―5十日町

▽3回戦  12―2長岡向陵(五回コールド)

▽4回戦  3―0新潟商

▽準々決勝 7―3六日町

▽準決勝  1―5日本文理(延長十回タイブレーク)

▽第3代表決定戦 8―0開志学園(八回コールド)