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ポンプ放水 実演に歓声 板倉小で防災教育 消防団を知って

グラウンドで放水を実演する消防団板倉方面隊。児童は校舎の廊下から見学した
防災教育の前半は新井消防署が講師を務めた。5、6年生は消火器の使い方を練習

 板倉区の板倉小(廣井弘敏校長、児童135人)で8日、避難訓練と防災教育が行われた。防災教育の一環として、上越市消防団板倉方面隊がポンプ放水を実演、児童に消防団をPRした。

 消防団による防災教育は本年度からの取り組みで、4月に上下浜小で行われたのに続き2回目。児童に防災意識を高めてもらうことに加え、消防団を知ってもらうことが目的。慢性的な人材不足が課題となっている消防団の、将来の担い手となることにつなげたい考えだ。

 板倉方面隊は団員10人が来校。グラウンドで可搬ポンプによる放水を披露した。消防団車両で現場に駆けつけ、荷台から下ろしたポンプにホースをつなぎ、体育館に向かって勢いよく放水。児童は校舎の廊下から放水の様子を見学し、ノズルから水が噴き出す瞬間には歓声を上げた。

 増村剛方面隊長(48)は消防団の役割や、常備消防との違いなどを解説。「今回を契機に消防や防災に関心を持ってもらい、消防団員や消防士になってくれたらうれしい」と児童に呼びかけた。

 宮下日萌香さん(5年)は「消防団は初めて知った。火を消している姿がかっこ良かった」と話した。

 避難訓練は火災を想定。防災教育の前半は新井消防署の隊員たちが講師となり、消火器の体験、消防車両の見学、消防を題材とした紙芝居などを行った。

防災教育の前半は新井消防署が講師を務めた。5、6年生は消火器の使い方を練習

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