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指導者確保へ県が公募 公立中部活動地域移行で

 県はこのほど、少子化や教員の働き方改革などを背景に、県内の公立中学校で行われる部活動の維持が難しくなっていることを受け、部活動を学校と切り離し、地域クラブなどに移行する取り組みを進めている。

 その一環として県教育委員会は、各市町村での指導者不足を支援するための人材バンク事業「にいがた地域クラブ活動指導者バンク」を設置し、人材を公募する。

 県は昨年3月に方針を示し、中学校の休日部活動の段階的な地域移行に向けた取り組みを進めている中で、指導者不足が課題に挙がっていた。このため、学校部活動に代わる新たな地域スポーツ・文化芸術クラブ活動の指導や運営を担う人材を確保し、需要を求める市町村に情報を提供する。

 応募資格は18歳以上。県の電子申請システムの登録フォームから登録し、県ホームページなどで情報を公開する。運用期間は令和8年3月末までを予定している。

 県教委は部活動の地域移行により、地域での多様な活動、学校を超えた仲間づくりや世代との交流、専門性のある指導者からの指導などにメリットがあるとしている。