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秋まで高原で「のびのび」 妙高市・笹ケ峰放牧場開牧式 初日は56頭が「上牧」

広大な敷地面積を誇る笹ケ峰放牧場。初日は56頭を受け入れた

 妙高市杉野沢の笹ケ峰放牧場(標高1300メートル、敷地面積108ヘクタール)で24日、開牧式が行われた。初日は上越市、糸魚川市の畜産農家から乳牛と肉用牛、計56頭の「上牧」を受け入れた。10月下旬の「下牧」まで、高原の空気の中でのびのび過ごす。

 同施設は笹ケ峰放牧場生産者利用組合が管理・運営の主体となり、JAえちご上越が事務局を務める。夏場の放牧は、牛の骨格強化と体力づくり、農家の労力軽減などを目的に毎年受け入れており、雌牛が大半を占める。

 同JAによると、上越3市の15戸、新発田市の1戸、五泉市の1戸、計17戸から計62頭の利用申し込みがあった。昨年の利用数(19戸、84頭)に比べ若干減少している。最終的には80頭程度の受け入れを目指す。

 開牧式で同放牧場運営委員会委員長を務める上越市の佐藤朋美農政課長があいさつ。同放牧場の自然環境や長い歴史、畜産業を取り巻く厳しい現状などに触れ「なるべ多く利用していただくことは良いこと」などと取り組みの意義を話し、関係者の協力、支援を願った。

 運搬車両から降ろされた牛は戸惑いながらもパドックに入り、体重測定、駆虫薬塗布、予防注射、妊娠鑑定、採血などの行程、検査を受けた。午後から所定エリアに放牧された。

 今年は34頭を託した上越市の畜産会社社長(65)は「飼料高騰などの中で、農家には助けになる。素晴らしい環境で秋まで元気に過ごしてほしい」などと話した。

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