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出水期前に技術向上 上越市鴨島で関川水防訓練 関係機関300人超 地域住民も土のう工

流域町内の住民による積み土のう工訓練
排水ポンプ車と消防車を接続しての放水訓練

 上越市鴨島の関川堤防と河川敷で19日、関川水防訓練が行われた。梅雨や台風などの出水期を前に、消防団員らが水害防止のための訓練を実施し、技術向上を図った。

 水防訓練は国土交通省、県、上越地域3市、上越地域消防局などで組織する関川・姫川水防連絡会が主催。上越市の関川と糸魚川市の姫川で毎年交互に実施している。今回は3市の消防団員や常備消防の隊員、市民ら315人が訓練に参加した。

 平成7年の7・11水害から来年で30年。訓練では7・11水害の規模を想定し、堤防の決壊を防ぐ木流し工、漏水を防ぐシート張り工などの水防工法を実演した。

 堤防越水を防ぐ積み土のう工の訓練では、関川沿いの町内に住む住民50人も参加。消防団の指示で土のうを積み上げ、土を盛り、壁を造った。東城町3町内会の大久保正道町内会長は「豪雨の時に実際にできるか疑問はあるが、やり方が頭に入っていれば町内の人に指示できる。土のうの作り方を覚えれば、自宅を守るのにも役立つ」と話した。

 住宅地への内水氾濫があった際、住宅地にあふれた水をポンプで川に戻す排水作業が必要になる。国交省と上越市が所有する排水ポンプ車は最大で毎分30立方メートルの排水が可能だが、消防局や消防団の消防用ポンプ車も排水作業を行う。規模が異なるポンプ車が連携することで、広範囲で効率的な排水が可能になる。今回の訓練では、上越市消防団のポンプ車による排水訓練を実演したほか、国と市の排水ポンプ車と、消防車を接続しての放水訓練を行った。

 連絡会会長を務める安達志郎国交省高田河川国道事務所長は開会式のあいさつで「関川でも氾濫を伴う大規模な水害がいつ発生してもおかしくない。関係機関や流域住民らが連携して行う水防訓練も、住民の命を守る重要な取り組み」と語った。

排水ポンプ車と消防車を接続しての放水訓練

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