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6000の明かりに願い込め 上越教育大附属中 総合学習の一環 校舎周辺にろうそく点火

校舎周りにろうそくを並べ点火。美しい光景が広がった
日没を前に手分けして点火作業。約40分かけて6000個に点火した

 上越教育大附属中(杉本知之校長)の2年生106人は14日、スノーキャンドルイベントを行った。約6000個のろうそくをともし、平和と復興を願った。

 上越の魅力を〝発見、発酵、発信〟することを目指す総合学習の取り組み「発プロジェクト」の一環として実施。スノーキャンドルを通じて生徒が雪の美しさを実感し、雪国の文化発信を図った。紙コップに入れたろうそくを校舎周辺に並べ、一斉に点火した。

 2年生は今月下旬に沖縄への修学旅行を予定しており、平和学習に力を入れている。紙コップの一部には、平和への願いを込めたメッセージを書いた。併せて能登半島地震の早期復興を願うメッセージも。事前に全校生徒や保護者らにも呼びかけ、メッセージを募った。

 発信を目的としたイベントのため、保護者や地域住民らにも参加を呼びかけ。100人を超える市民が参加した。生徒と一緒に点火作業を行ったほか、生徒が能登半島地震被災地への義援金を呼びかけた。ろうそくのメッセージをその場で書いてもらう姿も見られた。義援金は日本赤十字社を通じて被災地へ送る。

 点火作業を終えると、フィナーレとして2年生が「青葉の歌」を合唱。平和を願う合唱曲で、修学旅行先でも披露を予定している。

 プロジェクト実行委員の瀧川結理さんは「想像以上にきれいだった。被災地の一日も早い復興を願っている。たくさんの人に参加してもらい、平和について考えることができて良かった」と話した。

日没を前に手分けして点火作業。約40分かけて6000個に点火した