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仲間と思い出づくり 炊き出し、火起こし体験 中郷区さとまる学校

高密度ポリエチレンの袋を使った炊き出し体験で、自身の昼食用のご飯を用意する児童
縄文体験で火起こしに挑戦する児童

 中郷区さとまる学校は23日、中郷区稲荷山の泉縄文公園で自然体験活動を行った。児童らは自然の中で遊びを楽しみ、夏休みの思い出をつくった。

 上越市の「地域独自の予算」などを財源に、本年度から取り組む「『こ食』解消で健康な身体づくり事業」の一環。勉強や遊び、食事を共にすることで、子どもの居場所づくりやコミュニケーションの促進を目的にしている。

 全5回の日程の最終日は、小中学生45人が参加。災害時に役立つ炊き出し体験や火起こしなどの縄文体験、川遊びを楽しんだ。運営は市社会福祉協議会中郷支所や市職員のほか、上越教育大の学生や保護者らがボランティアで協力した。

 炊き出し体験は全員で、高密度ポリエチレンの袋にコメを入れてゆでる炊飯方法を学んだ。また火起こし体験では仲間と知恵を出し合って、落ち葉や枝を使った火種のつくり方を体験した。

 松井晴輝君(中郷小4年)は「普段体験できないことを、みんなでできて楽しかった。来年もあれば参加したい」と笑顔で話した。

 さとまる学校理事長の竹内靖彦さん(55)は、来年度の事業継続を見据え「世代間交流をより活発にするために、今後は中高校生も巻き込んだ取り組みに発展させていきたい」と意欲を話した。

縄文体験で火起こしに挑戦する児童