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安塚区で「旅する音楽学校」 高波由多加さん(安塚区出身)の「Namy&Inc.」 不使用楽器をアジアへ 親子連れら演奏楽しむ

高波さん(左)も一緒に、参加者は山崎さんの電子ピアノに合わせて演奏した

 安塚区出身の高波由多加さんが代表を務める音楽事務所「Namy&Inc.(ナミー・アンド・インク)」は7月30日、同区牧野の耕太郎農園特設会場で「旅する音楽学校」を開いた。参加した親子連れらが音楽を楽しむイベントは、アジアの子どもたちに楽器を贈るプロジェクトと連動している。

 高波さんは同区のイベント「山のうえコンサート」のプロデュースなどを行ってきた。アジアで音楽の仕事をする機会が多いため、フィリピンに語学留学し、貧しく楽器が買えなくても自然にあるものを使って演奏し、音楽を楽しむ子どもたちと触れ合った。

 旅する音楽学校は、アジアの子どもたちに贈るため、使わなくなった楽器を集める目的で始めた。昨年11月に福岡市植物園で初めて行い、2回目は地元を会場に選んだ。

 東京で音楽学校を開き、ミュージシャンとしても活動する山崎陽子さんが講師を務めた。参加者は用意されたタンバリンやトライアングルなどの打楽器、持参した鍵盤ハーモニカを使用。リズムを刻んで歌詞を入れ、ファレル・ウィリアムスの「ハッピー」を演奏。高波さんが事前に〝予言〟した通り、最後は踊りながら楽しんだ。

 高波さんは「日本で使われていない楽器を贈り、演奏する人が触れれば周囲がハッピーになる。贈られた楽器で演奏した様子を配信すれば日本でも見られるし、世界にも広がる」と話した。旅する音楽学校は今後も全国各地で行い、「安塚でもまたやる」と話した。

 会場では高波さんがプロデュースするキャンプをテーマにした「キャンジョバンド」と山崎さんのライブも行われた。

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