〈全国高校野球新潟大会〉高田北城、終盤一気に 白嶺と常総久は敗れる
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第105回全国高校野球選手権記念新潟大会は11日、4球場で2回戦が行われた。春季大会ベスト8で公立校唯一のシード校(第5)、高田北城は柏崎工と初戦。追う展開で六回に同点、終盤に突き放し、7―2で勝利した。糸魚川白嶺は新発田に1―11、連合チームの常総久は第5シードの東京学館新潟に1―9、それぞれコールドで敗れた。
◇八回裏に集中打 今夏の初戦飾る 高田北城
◇2回戦
【柏崎市佐藤池】
▽第1試合
柏崎工
001000001|2
00000115×|7
高田北城
(柏)滝澤、丸山恋、大橋―佐伯
(高)坂木、岩間―岩佐
▽三塁打 滝澤(柏)市村2、上野(高)▽二塁打 熊倉陸(柏)若井、岩間2、内藤2(高)
○…高田北城が熱戦を制し、夏の初戦を突破した。
三回表に1点を先制され、得点が奪えず我慢の展開が続く中で迎えた六回裏、4番・岩間創(3年)の左越え二塁打で同点。七回裏には1番・市村陽音(3年)の中越え三塁打で2―1と勝ち越し、八回裏に集中打で一挙5得点して突き放した。牛木晃一監督は「やはり夏の初戦は難しい。そこを勝ったのが大きい」と振り返った。
昨夏もシード校で出場したが、初戦で涙をのんだ。選手宣誓の大役を務めた内藤蒼太郎主将(3年)は「夏の大会は本当に何があるか分からないと、去年痛感している。謙虚にプレーし、恩返しの気持ちを絶対に忘れず、一戦一戦、一球一打、やっていきたい」と前を見据えた。
七回裏に勝ち越し三塁打を放った市村 (打球は)フライかなと思ったが、伸びてくれた。何とか活躍できてうれしい。
◇シード校に一矢 狙い定め本塁打 常総久
【新発田市五十公野】
▽第1試合
常総久
1000000|1
003042×|9
東京学館新潟
(七回コールド)
(常)市川―小林
(東)杉山、国原、須貝―八幡
▽本塁打 西條(常)▽三塁打 杉山、八幡(東)▽二塁打 渡邉(東)
○…連合チームの3番に座る久比岐・西條柊真(3年)が豪快に振り抜いた。一回表二死、「3ボールになったのでストライクを入れてくる」と真ん中直球を左翼席まで放り込んだ。「自分が打たないと。でかいのを狙っていた。学館から打ったのが一番うれしい」と、シード校に一矢報いる一発となった。
試合後ホームランボールを手に、柏崎常盤、柏崎総合の後輩たちから祝福を受け、はにかんだ。「自分の部屋に置いておきます」と新たな宝物になった。小学校で相撲をやり、頸城中時代は野球部で筋トレに励んだ。そのパワーを存分に発揮した。
3年間、同僚の内藤峻平(3年)や先輩と一緒に練習してきた。主将で連合を引っ張った内藤は「1%でも勝てるようにまじで頑張ってきた。きょうは下を向かずに、チームを盛り上げることができた」と振り返った。
同校は県教委で閉校の方針が出されていて、2人が野球部最後の代となる可能性が高い。西條は「ずっと支え合ってくれてありがとう」と声をかけた。内藤も「見事なホームラン」とたたえた。
◇守備の乱れ絡みリズムつくれず 糸魚川白嶺
▽第2試合
糸魚川白嶺
001000 |1
202043×|11
新発田
(六回コールド)
(糸)加藤、渡辺―古市
(新)大野―佐藤龍
▽三塁打 相馬、大野、佐藤龍(新)▽2塁打 大野(新)
○…糸魚川白嶺は、持ち味の打線が4安打1得点に抑え込まれた。投手は加藤翔(2年)が先発し、二回途中のピンチの場面で主戦・渡辺大輔(3年)が登板。後続を断ったが、その後イニングを追うにつれ、守備の乱れも絡んで失点を重ねた。
関井徹監督は「自分たちの良いところが出せなかった。力を出せずに負けさせてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいる」と敗戦の弁。「バッティングの得意な子がそろい、振ることに自信を持ってやっていたが、あれだけ守備でリズムがつくれないと、なかなか良い形で攻撃できなかった」と悔しさをにじませた。
2年生部員が大半を占める中で、主将の西山怜(3年)と主戦の渡辺の最上級生2人がチームを引っ張ってきた。西山は「試合での反省を生かして頑張ってほしい」、渡辺は「きょうの課題を練習して秋の大会に生かし、一つでも多く勝ってほしい」と新チームへエールを送った。
◇きょうの上越勢
◇2回戦
【柏崎市佐藤池】
(1)開志学園―上越(午前10時)
(2)糸魚川―新発田南(午後0時30分)
【新発田市五十公野】
(1)新潟第一―高田商・新井・海洋(午前10時)
【ハードオフ・エコスタジアム新潟】
(2)高田農―長岡向陵(午後0時30分)
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