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開花はまだ先? 3月の気温影響か 高田城址公園桜調査木 29日から観桜会

 観桜会開幕前日の28日、上越市本城町の高田城址公園では環境市民団体のエコ・グリーンと上越観光コンベンション協会による桜(ソメイヨシノ)の調査木の開花調査が行われた。花芽は大きく膨らみ、緑色が濃くなっていたが、開花まではまだかかる見通しだと結論づけられた。

28日の桜開花調査。高田城址公園では開花まで、まだかかる見通しと結論づけられた


 高田測候所が2007年に廃止された後、エコ・グリーンが09年から、10年から上越観光コンベンション協会と合同で桜の開花を調査。調査木に5~6輪以上の花が咲いた場合に開花宣言を行っている。
 エコ・グリーンによると、同公園の桜が開花した時点から2月1日までの平均気温の累積は、過去12年平均で312度程度。昨年、過去最早の3月25日に開花した時点で313度だったのに対し、今年は27日時点で262度にとどまっている。
 鈴木敏男代表は「3月に入ってから気温が下がったのも影響しているのでは。ここ数日の平均気温は6~7度なので、あと8、9日かかる計算になる」と分析。「桜の開花には南風や雨が必要。これまでは開花前の4日間で気温が急上昇していた」と今後に期待した。
 開花調査は開花まで毎日午後1時30分ごろに行う。