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雪原に赤い帯 かんずり原料・トウガラシの雪さらし 妙高市

 妙高生まれの辛み調味料「かんずり」の主原料となるトウガラシの「雪さらし」が「大寒」の20日、妙高市妙高高原地域の池の平温泉アルペンブリックスキー場で行われた。従業員4人の手で真っ赤な色合いの実がまかれていき、雪上の赤い帯が見物客らを魅了した。

雪原に真っ赤なトウガラシをまく従業員


妙高市特産の辛み調味料「かんずり」。その主原料となるトウガラシの雪さらしが大寒の20日、同市妙高高原地域の池の平温泉アルペンブリックスキー場で行われた。従業員4人が雪原にトウガラシをまき、白銀に広がる真っ赤な帯が見物客らを魅了した。
 かんずりは有限会社かんずり(妙高市西条、東條昭人代表取締役)が製造している。毎年大寒が初日の雪さらしは仕込みの最初の工程。今夏に収穫、塩漬けした長さ20~25センチのトウガラシを、雪の上で3、4日寝かせる。トウガラシの雑味や苦みを雪が吸い取り、辛みがまろやかになるという。ユズ、こうじ、塩を混ぜ、3年間熟成、発酵させると完成する。
 暖冬少雪の影響で昨年に続き、初日は同スキー場で実施した。トウガラシは今年、約6トンを収穫。同日は約600キロを用意した。