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糸魚川市 東北電力ビルの解体工事説明会  (仮称)駅北子育て支援複合施設の計画予定地 地元住民ら安全や影響を確認  

 糸魚川市大町2の旧東北電力糸魚川営業所ビルの解体工事に伴う地元説明会が18日夜、同市大町1のヒスイ王国館で開かれた。

(仮称)駅北子育て支援複合施設の計画地となっている旧東北電力ビルの解体工事について地元住民へ説明が行われた(18日、ヒスイ王国館)


 市は、同ビル跡地と西側に隣接する市有地(旧井上商会倉庫跡地)と合わせて(仮称)駅北子育て支援複合施設の建設予定地としている。本年度は解体工事設計委託の完了、来年度以降に解体工事費の予算措置、業者を決定し、工事開始の前に改めて地元説明会を開く予定。解体工事の期間は全体で約9カ月を見込んでおり、同施設の建設工事開始に合わせて期間を空けずに行いたいとしている。
 解体するビルの建物概要は北棟(鉄骨造、3階建て)、南棟(鉄筋コンクリート造、同)、雁木(鉄骨造、平屋)の3棟。延べ床面積は1158・77平方メートル。
 説明会は新七区、緑町区、大町区、広域商店街の住民らを対象とし、約30人が参加した。市こども課、都市政策課から解体工事に関連する説明を受け、工事期間中の騒音、振動を心配する声や工事車両、交通規制による通行への配慮、アスベスト処理の安全性を求める意見や要望が寄せられた。
 今回の能登半島地震を受けて「避難場所となる建物を造ってもらいたい」や「子育て支援施設は要らないという声も出てきた。市の説明が(市民に)十分でないのでは」など施設の整備計画に対する意見も挙がった。
 市は「議会に理解が得られていない」として整備スケジュール案の工程を先送りし、令和10年3月供用開始を目指す計画に変更して協議を続けている。