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給食提供のせんべいにカビ毒の可能性  健康被害確認されず  上越市

 上越市は6日、市内の小中学校34校で11月に給食として提供したせんべいに、カビ毒の可能性がある小麦が使われていたと発表した。健康被害は発生していない。
 同市教育委員会によると、当該食材は岩手県二戸市のメーカーが製造した南部せんべいで、11月17日に合併前上越市の中学校8校、同20日に同地域の小学校26校でせんべい汁として提供。提供数は合計9447食で、1人当たり8~10グラム程度を使用した。
 1日、せんべいの原料となる小麦から基準値を超えるカビ毒デオキシニバレノールが検出され、自主回収の対象となっていることが、納入業者の新潟県学校給食会から同市に報告された。
 市は各校に対して健康被害の有無の確認を指示し、5日までに、健康被害の報告がないことを確認した。6日付で学校を通じて保護者に通知し、学校が把握していない健康被害があったかの確認を行っている。