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陸自・英陸軍実動訓練始まる、関山演習場などで19日まで 市民団体ら有志が抗議

 陸上自衛隊と英国陸軍による実動訓練が15日、陸自関山演習場(上越市、妙高市)などで始まった。同演習場では人員約400人が参加し、19日(全国では26日)までの日程で島しょ防衛に係る一連の行動を演練する。10月に両国間で効力が発生した「日・英部隊間協力円滑化協定」を初適用され、同演習場で陸自と英陸軍が実動訓練を行うのは初めて。
 関山のほか、相馬原(群馬県)、王城寺原(宮城県)の各演習場、三沢対地射爆撃場(青森県)で実演を行う。このうち関山では陸自が通常行っている射撃訓練と同程度か少ない内容。航空機や英陸軍の軍用車両は使用せず、隊員が演習場外に出る予定はない。同日の時点で訓練内容などに変更はないという。
 関山演習場前で同実午前、「日英共同訓練に反対する上越共闘会議」(布施辰夫代表)が抗議集会を行った。メンバー14人が参加し、「9条違反の訓練許すな」「大軍拡NO英軍もNO」などのプラカードなどを掲げた。
 日本共産党上越地区委員会、上越市平和委員会などでつくる同会議は、同盟国でない英国との軍事訓練は憲法9条違反であり、事故が起きた場合の補償の取り決めもなく、英兵の犯罪を処罰する権限も日本にないとなどと指摘。「日英共同訓練反対」「イギリス軍は関山演習場に来るな」と、シュプレヒコールを上げた。

訓練初日に関山演習場前で「日英共同訓練に反対する上越共闘会議」が抗議。プラカードや横断幕を掲げ、シュプレヒコールを上げた