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自然、歴史 未来につなぐ 講演、討論 良好な景観考える 糸魚川で「にいがた美しいまちなみフォーラム」

パネルディスカッションの様子
フォーラムに先立ち、駅北地区のまち歩きが行われた

 「にいがた美しいまちなみフォーラム」(県、県まちなみネットワーク主催)が9日、糸魚川市大町1のヒスイ王国館で開かれた。県内外から約50人が参加し、基調講演やパネルディスカッションを通じて良好な景観について考えた。

 6月1日の「景観の日」に関連して上中下越佐渡持ち回りで毎年行われており、糸魚川市では平成25年以来2回目の実施。開催市を代表してあいさつした米田徹市長は「魅力ある自然の資源、豊かな歴史を未来につなげていくことが私たちの使命」と力を込めた。

 フォーラムでは鈴木伸治さん(横浜市立大教授)が「地域の魅力の再発見と新しいまちの担い手たち」と題して基調講演。続いて鈴木さんをコメンテーター、岡崎篤行さん(新潟大工学部教授)をコーディネーターに迎えてパネルディスカッションを行った。

 パネリストは木島勉さん(糸魚川市教育委員会文化振興課)、伊藤薫さん(イールー代表取締役)、打田亮介さん(ニトデザイン&リビルド代表)、紙田和代さん(ランドブレイン住宅・市街地グループ長)の4人。

 木島さんは「糸魚川の大地と町並み」、伊藤さんは「糸魚川駅北大火と、自然との共生を考えるまちづくり」、打田さんは「上越高田 雁木町家の再生でつながるまちづくり」、紙田さんは「下町の百年長屋を残す・活かす・創る 防災性指標の向上だけでいいですか?それだけじゃない、京島 それ以上の、京島」と題してそれぞれ取り組み紹介を行い、鈴木さんと共に来場者からの質問に答えた。

◇駅北地区でまち歩きも

 同日はフォーラムに先立ち、駅北地区で第18回新潟県まちなみネットワーク糸魚川市大会を行った。同じ内容で2回行い、県内外から延べ約30人が参加。伊藤さんから同市大町2の駅北広場キターレで糸魚川駅北大火などについて説明を受けた後、案内を受けながら同地区のまち歩きを行った。

 参加した富山県の男性(82)は「大火発生から1年たっていないくらいの頃に(同地区に)来たことがあるが、そのときに比べてすごくきれいになっていて驚いた」と話した。

フォーラムに先立ち、駅北地区のまち歩きが行われた