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棚田の風景 幻想的に ろうそく2000本点灯 大島区であぜ道ほたる・夢灯り

あぜ道を照らすろうそくの明かり。夜が深まるに連れ幻想的な景色が広がった
オープニングを飾った大島小児童の「雪割太鼓」

 大島区仁上の石橋、棚岡集落で8日夜、「あぜ道ほたる・夢灯りinほたるの里」が行われた。田んぼのあぜ道にキャンドルがともされ、柔らかな明かりが周囲を照らした。

 大島地区振興協議会(早川丈夫会長)が主催。ホタルの生息地として知られる同所の地域活性化にと、例年この時季にイベントを開いている。

 今年は保倉川沿いに広がる棚田のあぜ道や歩道に約2000本のろうそくを並べて点火。夜が深まるに連れて棚田のシルエットが浮かび上がり、訪れた人は幻想的な光景に見入っていた。

 祖母宅に遊びに来ていた新潟市の大学生、泉眞尋さん(22)は「大島は自然が豊か。カエルの鳴き声も耳に心地よい。いつまでもこの景色が残っていてほしい」と笑顔で話した。

 日没前には大島地域生涯学習センターで音楽ライブが開かれた。大島小5、6年生による「雪割太鼓」がオープニングを飾り、勇壮な演奏に拍手が送られた。続いて上越教育大と県立看護大の学生からなる上越教育大学吹奏楽団が、映画音楽やヒット曲などを演奏。会場を盛り上げた。

 会場周辺ではラーメンやスイーツのキッチンカーが出店。人気を集めた。

 早川会長(74)は「大勢の人が来て、楽しんでくれてうれしい。今後も元気と感動を与えられれば」と意気込んだ。

オープニングを飾った大島小児童の「雪割太鼓」