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三和区モチーフ 新商品開発が進行中 三和中と地元企業など 試作大詰め 上沼道IC開通に向け

試作品のパフェを試食し、意見を交わす(喫茶去)
3回目の試作品と、生徒によるアイデアスケッチ

 上越市立三和中(佐藤則子校長)の3年生42人は、三和区内の企業などと共同で、新たな商品、特産品の開発に取り組んでいる。夏の発表に向け試作などが大詰めとなっている。

 新商品開発は昨年度から総合学習の一環として取り組む。上越魚沼地域振興快速道路(上沼道)三和ICが開通した際に、三和を広く発信することが目的で、飲食店や食品メーカー、神社など10団体と連携。谷内池のオニバスや、同区の名物をイメージさせる色(紫、黄、茶、緑)をテーマにしている。

 喫茶去(同区山高津)ではオニバスをモチーフにしたパフェを開発中。グラスの中は「三和の色」を層にし、上部はオニバスの花を模して飾る。同店は、和風パフェが創業以来の人気メニューで、生徒のアイデアを基に新パフェに挑む。オニバスの花は紫イモで再現。フルーツグラノーラ、餅などを使い、色や味だけでなく食感の変化も楽しめるようにした。

 6日は担当する生徒3人が同店を訪れ、3回目の試食を実施。前回はコーヒーゼリーを使っていたが、より幅広い年齢層に楽しんでもらえるようにと、苦みを抑えるよう生徒が提案し、マスターの小林律さんのアイデアでキャラメルムースに変更。ハスの実を新たに加えるなど、工夫を重ねた。小林さんからは材料の入手性や価格など、プロならではの視点からの意見もあり、生徒たちが真剣に聞き入った。

 高橋巧君(3年)は「試食を重ねるごとに三和の良さが出てくる。パフェで三和を盛り上げたい」と話す。小林さんは「若い子どもたちの意見は貴重で、とても参考になる。三和全体が盛り上がることを期待」と語った。

3回目の試作品と、生徒によるアイデアスケッチ