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東京から来越 田植え体験 大島区田麦で明星学園中生徒 泥に苦労も楽しみながら

140人の生徒が田植えを体験。初の田植えを楽しんだ(牛田光則さん提供)
田植え体験後に行われた田植え競争。生徒たちは実演する住民らに声援を送るなど、交流も楽しんだ

 大島区田麦の大島ふるさと農園で27日、明星学園中(東京都三鷹市、小中高一貫校)の8年生約140人が田植え体験を行った。越後田舎体験の一環。生徒は田んぼを管理する農業者や地元住民に教わりながら、初めての泥の感触に悲鳴を上げながら作業。田植え競争も行われ、実演する住民らに声援が送られた。

 8年生はこれまでも、県内で宿泊行事と共通体験として田植えを行ってきたが、コロナ禍で休止となっていた。上越市での活動は今回初めて。

 同日は到着した生徒が早速、田植えを体験。二つの田んぼに分かれて説明を受け、苗を手に田んぼへと踏み入ると、冷たい泥の感触にあちこちで悲鳴が上がり、ぬかるみに足を取られて転びながらも初めての田植えを楽しんでいた。後半は地元住民らによる田植え競争。苗を投げ渡す役を生徒が担当し、「頑張れ!」と声援を送った。

 体験を終え、安間海翔君(13)は「みんなで協力してやる田植えは、とても楽しかった。泥に思いっ切り触れたのは本当に久しぶりで、知るのと体験するのは大きく違った」と語った。

 田んぼを管理するあさひファーム代表の内山賢一さん(81)は「大勢の子どもたちが参加しての田植えは、大家族で農作業をしていた昔を思い出した」と思いをはせ、「田植えを通じて、農業のことを知り、興味を持ってもらえたら」と願った。

 生徒たちは27日から2泊3日で、コースごとに草木染めの体験や雪室についての学習を行う。同日植えられたコシヒカリは秋に収穫し、生徒たちへ送られるという。

田植え体験後に行われた田植え競争。生徒たちは実演する住民らに声援を送るなど、交流も楽しんだ