文字サイズ

上越市小学校 運動会で周年祝う  

記念種目では児童と地域住民がじゃんけんで勝負
150周年を祝う巨大バースデーケーキのオブジェが登場。閉会式では全校で「ハッピーバースデー」を歌い、風船を飛ばして祝った

 上越市の小中学校で運動会、体育祭シーズンが始まり、児童生徒が競技や応援に全力を尽くす姿が各校で繰り広げられている。本年度に周年を迎える小学校もあり、セレモニーや周年にちなんだ競技で節目を祝っている。

◇記念種目通じ住民と交流 150周年の八千浦小

 八千浦小(浅野一清校長、児童155人)は18日、創立150周年記念やちほっ子運動会を開いた。周年にちなんだ競技を行い、地域と交流した。

 記念種目「150年のかべを越えてゆけ!」は全校児童が出場。地域住民が関門となり、児童がじゃんけんで5連勝すると得点。じゃんけんに負けても時間内ならば何度もやり直せるルールで、先達に習いながら挑戦を繰り返し、学校の新たな歴史を刻んでいく願いを込めた。

 既存の競技も一工夫。1~3年生が挑んだ玉入れ競技では、通常の籠の横に、得点が5倍となる小さな籠を取り付けた。赤組と白組の対抗に加え、両組合計で150点以上を目指した。運動会本番で見事に150点ちょうどを記録し、学校の150歳を祝った。

 白組応援団長の川野崇志君(6年)は「リレーで勝って、応援で大きな声を出したい」、赤組応援団長の宮川あこさん(同)は「全校の心が一つになって良かった」とそれぞれ話した。

◇巨大なケーキ飾ってお祝い 150周年の春日小

 春日小(田邊道行校長、児童722人)は18日、創立150周年体育祭を行った。グラウンドに巨大なバースデーケーキのオブジェを飾ってお祝いした。

 高さ3メートルを超えるバースデーケーキは、ペットボトルを材料に約1カ月かけて製作。児童が150周年を祝うメッセージカードを書き、ペットボトルに巻き付けて飾った。開会式で除幕のセレモニーを行い、競技中は本部横に展示。応援に駆け付けた保護者が、わが子のメッセージを探す姿も見られた。

 競技は徒競走や全員リレー、綱引きなど12種目を実施。150周年を競技名に冠した全校種目では、縦割り班で長い棒を持って走り、力を合わせた。

 閉会式で赤組団長の岡田推生君(6年)は「最後まで諦めない姿がとても格好良かった」と両軍の健闘をたたえた。白組団長の白川大地君(同)は「150周年にふさわしい体育祭。これからも春日小の体育祭を受け継いでいってほしい」と後輩たちに語りかけた。

150周年を祝う巨大バースデーケーキのオブジェが登場。閉会式では全校で「ハッピーバースデー」を歌い、風船を飛ばして祝った