文字サイズ

ふっくらと表現 秋山博安さん「きめこみ作品展」 31日まで高士郵便局で

博安さんが手がけた「きめこみ」20点を展示。独特な質感で動物はかわいらしく、風景などは温かく描いている

 上越市稲谷の秋山博安さんによる「きめこみ作品展」が31日まで、同市飯田の高士郵便局で開かれている。平日午前9時から午後5時まで。

 博安さんは1995年に、くも膜下出血を発症。一命は取り留めたが、手足に障害が残った。入院中、リハビリとしてきめこみの制作を始め、現在も制作活動を続けているという。

 きめこみはパッチワークの一種で、下絵の型紙に沿って布を切り、パーツごとに切り分けた型紙と布の間に綿を挟み、下絵に合わせて木目込んで(はめ込んで)いく。目打ちに布をはめ込んでいく作業やふっくらとした質感が特徴で、今回はホオズキやバラなどの植物、春や夏などの風景といった20点が展示されている。

 妻の良枝さんによると、博安さんはきちんと動く左手を中心に制作活動を行い、一つの作品を数日かけて仕上げるという。「根気強く、丁寧に作っている。見に来ていただければ、夫も喜ぶ」と話した。