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上越市立稲田小 模擬投票など体験 市選管が出前講座 政治と選挙 仕組み学ぶ

実際の選挙と同じ用紙や投票箱を使って体験

 上越市立稲田小(遠藤和英校長)で17日、6年生60人を対象とした選挙出前講座が開かれた。児童が模擬投票などを体験し、選挙と政治参加について考えた。

 講座は児童に将来の有権者として政治や選挙の意義などを学んでもらうことを目的に上越市が実施。同市選挙管理委員会の町田和弘さんが講師として来校し、暮らしと政治、選挙の関係を説明。「(政治を決める)代表者は私たちが選挙で決めている。選挙を通じて政治に参加している」と児童に語りかけた。

 後半の模擬投票は、架空の自治体「稲田市」の市長選挙を実施。実際の選挙と同じ投票用紙や投票箱を使って体験した。投票先は選挙公報や、教員による応援演説などを参考に児童がそれぞれ考えて決めた。

 開票したところ、2人の候補者が同じ得票数で1位という驚きの結果に。実際の選挙では抽選で当選者を決定することを町田さんが説明すると、児童からはさらに驚きの声。抽選の様子を固唾(かたず)をのんで見守った。

 前山謙友君は「投票の仕方が分かって良かった。投票先は公報を見て決めた。18歳になったら投票をしたい」と話した。