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田んぼアート20年目 新井北小5年生田植えに参加 テーマは「大谷翔平さん」 妙高市の古川賢一さん

「田んぼアート」の田植えに参加する新井小北5年生
今年の田んぼアート「大谷翔平さん」の寸法入りイラスト

 妙高市栗原3の古川賢一さん(83)は毎年、所有する水田で「田んぼアート」を手がけ、今年で20年目になる。節目の年のテーマは大リーグで活躍する「大谷翔平さん」。新井北小5年生と地域住民の参加を得て14日、田植えが行われた。

 田んぼアートは2005(平成17)年、県の土木技師だった古川さんが、減反制度をきっかけに開始。何も作らないと水田に雑草が繁茂してしまうことから「地域の皆さんや子どもたちに楽しんでもらい、農業に関心を持ってもらいたい」と企画した。以来20年、「北陸新幹線」「令和」「平和」など、その年ならではの絵柄を稲で表現。毎年、校区の新井北小児童が参加してきた。

 水田は国道292号沿いの約8アール。児童は泥の中へ素足で入り、古川さんの準備した寸法入りイラストに基づき、協力してコシヒカリの苗を植えていった。「大谷三(さん)」の文字も作った。

 児童は「大谷選手のファンなのでうれしかった」「普通に並べて植えるより難しいけど、完成すると、ちゃんと人の形になるのがすごいと思う」などと感想。古川さんは「一生懸命でうれしい」と児童の頑張りをたたえ、「通りがかったら見ていただきたい。秋が楽しみ」などと笑顔で話した。

 田んぼアートは肥料を入れない自然栽培。田植えから約1カ月で、絵柄が浮かび上がってくる。稲刈りは9月中旬の予定。

今年の田んぼアート「大谷翔平さん」の寸法入りイラスト
児童と一緒に苗を植える古川さん(中)