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田植え作業始まる 高温・水不足など不安も 上越市

もち米「わたぼうし」の植え付け。8月末には収穫期を迎える予定だ(清里区岡野町)

 上越市内は田植え時期を迎え、清里区の農業会社、グリーンファーム清里(同区上田島)は23日に田植えを始めた。作業は植え付ける地区や品種を変えながら、6月上旬まで続く予定。

 24日は同区岡野町の水田でコシヒカリともち米「わたぼうし」の植え付けが行われた。保坂一八社長によると、「わたぼうし」は取引をしている炊飯業者の希望もあり、試験的に約4ヘクタールに作付け。「おこわの需要が増加しているようで、もち米の希望があった。『こがねもち』より『わたぼうし』の方がおこわに向いているそうだ」と話す。

 昨年の水稲栽培は7月以降の少雨・猛暑で記録的な品質低下に見舞われた。収穫量とコメの品質を示す等級の低下で、農業者は収入減を余儀なくされた。気象庁が23日発表した5~7月の3カ月予報では、気温が高くなることが予想されている。

 保坂社長は「昨年は水不足に悩まされた。用水の確保に不自由しない一年であってほしい」と話していた。

 同市内では平野部を中心に水田の耕うんが進んでおり、大型連休前後から田植えが本格化しそうだ。