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〈上越市議選〉市議選21日投開票 39人激しい選挙戦 候補者乱立で危機感

39人が立候補した上越市議選。市内各地で激しい選挙戦が繰り広げられている(清里区のポスター掲示場)

 任期満了に伴う上越市議選は21日に投票を行い、即日開票される。定数32に対し7人超過の39人が立候補、地域課題の解決や人口減少下のまちづくり、子育て対策、中川幹太市長の市政運営の評価などを巡り、激しい選挙戦を繰り広げている。

 市議選には現職22人、元職2人、新人15人の計39人が立候補。ほとんどの候補者が市内全域を街宣車で巡り、街頭演説で有権者に支持を訴えている。数十人規模の個人演説会を1日1、2回開いて支持固めを図る候補者も多い。前回選より候補者が3人多いため、各陣営は支持者への期日前投票を呼びかけるなど、票固めに躍起となっている。新人の立候補者数は2012年、選挙区が全市一区となって以降最多。今期限りで引退する現職の後継が4人。それ以外が11人。現職の候補者は「新人が多数立候補したことで、有権者が自分から離れていくような気がしてならない」と心配する。

 政党の動きも活発だ。自民党系の無所属候補や立憲民主党の公認・支援候補には国会議員、県議会議員が応援に駆け付ける。初めて公認候補を擁立した日本維新の会、参政党も議席をうかがう。公明党、日本共産党は現有議席の維持を図る。元職2人は議員経験と知名度を生かし返り咲きを狙う。

 前回選は新型コロナウイルス感染拡大の中で行われたこともあり、投票率は過去最低の47・65%だった。旧市内の現職市議は「50%を上回ると期待しているが、(有権者の)盛り上がりが感じられない」と話していた。



◇期日前投票20日まで

 上越市議選の期日前投票は20日まで、市内17カ所の期日前投票所で行われている。市選挙管理委員会によると、18日までに有権者全体の8・48%に当たる1万3184人が投票を済ませた。

 投票は、市民プラザ(土橋)が午前8時30分から午後8時まで。市福祉交流プラザ(寺町2)と13区の総合事務所・コミュニティプラザ(柿崎区は保健センター)が午前8時30分から午後7時まで。直江津ショッピングセンターエルマール(西本町3)とイオン上越店(富岡)は午前10時から午後8時まで。