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〈上越市議選〉書面インタビュー 立候補者の主張㊦-1

【質問事項】

(4)議員空白区の有権者の声をどう市政に反映していくか

(5)上越市全体の「まちづくり」への考えや思い

(6)当選した場合に特に力を入れる分野



◇宮越馨氏(無所属・現(1)、東城町3、82)

 (4)議員が市全域を俯瞰(ふかん)できるような能力を身に付けているならば、特に問題はない。こうした問題は大合併の弊害でもある。基本的に政治家は特定の利害関係者ではないので「俯瞰力」のある者を選ぶべきだ。

 (5)わが上越市は全国に誇れる「農都市」であり、北信越地方のハブ都市である地政学的優位性を生かしたまちづくりが肝要。私は北陸新幹線を実現させ、財政基盤強化のため火力発電所を誘致した。これからは新幹線を生かしたまちづくりと「街ノベーション」を図り、そして国際埠頭(ふとう)を整備しハブ都市にふさわしい国際物流基地をつくり、上越市のGDP1兆円超えを目指す。さらに農林水産業を盤石にし、生きられるまちにする。

 (6)

 ・子ども年金の実施

 ・労災病院の存続

 ・かがやき号の停車



◇関川信之氏(無所属・新、黒井、62)

 (4)議員空白区については現職議員がカバーしていると聞いているが、機能していないのなら各地域協議会の議論を傍聴し、市政に反映すべきだと考える。

 (5)上越市は比較的自然災害が少なく、住みやすい街だと思っている。しかしながら、少子高齢化による人口減少などでだんだん魅力が薄れ、住みにくくなりつつあると感じている。「明るく楽しく誇りを持てる上越に」を合言葉に、愛する上越市を輝く未来へ進めていきたい。

 (6)

 ・安心安全で明るく楽しいまちづくりの推進

 ・子育て教育支援の拡充

 ・観光施設の整備の促進



◇奥泉稔氏(無所属・新、名立区小田島、67)

 (4)市議会で定期的に議員空白区に出向き、有権者の声を聞き、要望・問題があれば解決方法を全員で協議、市政に反映できるように努力し、市民全員が安全・安心に暮らせるようにする。

 (5)市民の声が行政に届いていないケースが多く見受けられる。市民が何を考え希望しているか、議員として市民の声を確実に受け止め、行政に確実に反応できるよう努力したい。できるだけ多く市民の声を聞き、市民全員が安全・安心して暮らせる環境を整え、それぞれの地域に根付いている行事やお祭りに参加し、地域とのつながりを深め、各地域の活力向上に貢献したい。

 (6)

 ・災害に強いまちづくりを目指す

 ・各地域の大切な行事の伝承に努め、地域とのつながりを深め、地域の活力を応援する

 ・獣害対策、漁師の育成や農業者へのサポート充実に取り組む



◇滝澤陽一氏(無所属・新、柿崎区馬正面、55)

 (4)市議は行政とともに市全体のことを考えている。市議が空白の区であっても、他の議員や行政がしっかりとその区の声を聞き、市政に反映するべきであると考える。

 (5)地域の担い手である働き世代が働きやすく、安心して生活できる地域にすることで、持続可能な社会づくりにつながると考える。そのために大勢の市民の声を聞きながら、子育てや介護環境の改善、農業を含めた地域産業の振興、災害に強いまちづくりに取り組んでいく。併せて、それぞれの地域自治区が独自の資源を生かし、輝いていけるよう取り組んでいきたいと考える。

 (6)

 ・農業を含めた地域産業の振興

 ・地域自治区の推進

 ・安心して暮らせる生活基盤の確保(医療・福祉の充実、災害(雪害)に備えたインフラ整備など)



◇飯塚義隆氏(無所属・現(5)、三田新田、73)

 (4)選挙は区の有権者数ではない。真剣に取り組む人がいるかだ。まず議員を出す決意が重要。東頸で中学校の統合があり住民の意識の変化もあり得る。議員が意識し反映すべきである。

 (5)まず安心・安全で心豊かに過ごせるまちを目指すべき。経済的弱者への支援を優先した上で、地域コミュニティの中で自助・共助の取り組みを成熟させて、初めて心豊かな生活を営むことができると考えている。

(6)

 ・治水対策

 ・都市基盤の整備

 ・人口減少による中山間地の取り組み



◇今井孝氏(無所属・新、岩木、54)

 (4)市議は市全体のことを考え行動するのが当たり前であって、特定の地域の代表ではない。私が20年前、すでに上越市に住んでいたなら、平成の大合併には確実に反対しているが、合併で広くなり過ぎた弊害とも言える。

 (5)私たち市民が普段生活を営む中で生じた「問題」を「解決」することが重要であって、目新しいものを作ったり始めたりすることは「まちづくり」と呼ばない。喫緊の問題は公費を食い物にしようとしている連中から上越市を守ること、消防団のような一部の犠牲の上に成り立つ現在のゆがみを直すこと、なあなあにせず、行動には責任を伴わせること。

 (6)

 ・公費を狙ったシロアリから市を守るため中川市政、議会を監視

 ・13区、高田・直江津中心市街地を切り捨てない。平成の大合併の総括

 ・議論から逃げない、説明責任を果たさせる



◇牧井邦生氏(無所属・新、春日野2、39)

 (4)議員空白区があれば、その地域の地域協議会メンバーなどに働きかけ、話を聞き、後援会員を増やす活動に取り組む。

 (5)社会インフラへのアクセスが容易になるよう交通面での行政サービスを充実させる必要がある。車がなくても買い物、通院ができる乗り合いバスや循環バスが必要。経済が活発なまちづくりも必要。高い付加価値を生み出すには最新技術が鍵。洋上風力発電事業や病院経営のデジタル化推進など、時代を先取りする経営支援を訴える。

 (6)

 ・地域経済の振興(洋上風力発電、RE100可能な大潟工業団地整備、直江津港水深16メートル化、上越妙高駅と春日山の開発、食文化振興)

 ・子育て、教育(子どもへの保護の保障、可能性追求の支援)

 ・交通問題(予約型乗り合いバス地域拡大、高齢者の病院へのアクセス改善、循環バス事業、雪害の軽減)



◇熊倉隆将氏(立民・新、中門前2、34)

 (4)市政報告や意見交換などの実際の対面での集会を通じ、有権者との触れ合いの機会をつくることで、空白区の方々の意見を聴いていきたい。

 (5)子どもから年配の方々が生き生きと暮らすことのできるまちづくりを目指す。所得による教育格差をなくし、現役世代や子育て世代が安心して暮らすことのできる街を目指す。そのためには子どもの遊び場、学びの場などの行政サービスのバリエーションを増やしていきたい。また起業しやすい環境を整備し、若者が根付いて全国に誇れる街をつくりたい。

 (6)

 ・子育て(給食費無償化などの子育て世代の家計負担軽減)

 ・観光

 ・創業支援(スモールビジネスを立ち上げやすい環境整備)



◇高山優子氏(無所属・現(1)、門田新田、59)

 (4)地域協議会の傍聴により、その地域の問題点や課題を把握することができる。また「市民の皆様との意見交換会」などに市議自らが積極的に参加し意見を聴くことで、市政に声を届けることができるのではないか。

 (5)当市は海や山、自然あふれる素晴らしいまちだと思う。子育て環境の良さなど、このまちの魅力をもっと全国に発信し移住や観光につなぎたい。子どもは未来を担う宝、本気で「子育て全国一」を目指し、子育て環境整備をさらに進めるとともに防災にも力を入れ、高齢者から子どもまで当市に暮らす誰もが安心して住みやすいまちと感じられるよう、まちづくりを推進したい。

 (6)

 ・地域自治と防災力の向上について

 ・子育て支援や教育について

 ・高齢者と子どもたちのための地域交通について



◇橋本洋一氏(無所属・現(2)、板倉区針、70)

 (4)議員は本来上越市全体を視野に入れて活動すべきで「空白区」という言葉はないはずだが、現実は居住地域中心になっている。議員自身の意識改革をしない限り「空白区」という言葉はなくならない。

 (5)上越市の最大の課題は人口減少と少子高齢化に対応した施策の推進であると考える。人口減少の急速な進展はこれまでの組織や体制の在り方、活動内容を見直す要因となっている。働く場の確保や子育て環境の充実など上越で生活するための基盤整備を図る一方で、地域コミュニティーの維持など少子高齢化に対応したシステムづくりや、中山間地と平野部、中心市街地それぞれの地域特性に合わせた市政運営が求められている。

 (6)

 ・災害に強いまちづくり

 ・地域コミュニティーの維持

 ・高齢者に優しい制度づくり