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日本海に沈む夕日堪能 大人のおひとりさま水族館 存分に館内楽しむ 上越市立水族博物館「うみがたり」 

来館者が日本海に沈む夕日を眺めた
ヌタウナギのヌタを触る体験会

 上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」は13日、「大人のおひとりさま水族館」を行った。閉館後の水族館で1人の時間を楽しむイベント。来館者は夜の生き物の観察や、日本海に沈む夕日の眺めを楽しんだ。

 「ソロ活推奨!」と題した同イベントは、18歳以上が対象。周囲を気にせずマイペースで水族館内を楽しむ機会となっている。今回はこれまで行った展示の解説や、バンドウイルカによるドルフィンパフォーマンスの特別版などはなく、純粋に観察や雰囲気を楽しむ場となった。

 また、これまでより時間を30分早め、午後5時30分に開始。日没時間が近づくと、来館者は海を見渡す3階の日本海テラスに集まり、さまざまな色の変化を見せながら沈む夕日を撮影した。

◇4月のマンスリー水槽「ヌタウナギ」紹介 ウナギの粘膜触る体験も

 同館は29日まで、4月のマンスリー水槽を展示している。今月はヌタウナギを紹介。14日はヌタウナギが出すヌタ(粘液)を触る体験イベント「春のヌタヌタイム」を行った。

 同館は毎月テーマを決めて海の生き物と、その生態を紹介するパネルを展示するマンスリー水槽を行っている。今回はヌタウナギの生息地やヌタの作り方、餌の食べ方などを、古いテレビゲームのロールプレーイングゲーム風字体で解説している。

 マンスリー水槽に伴う体験は今回初めて。ヌタはタンパク質繊維で、海水で膨らんで餌を取る際や身を守るのに使われる。スタッフの「クモの糸より丈夫で、洋服に使う研究がされている」などの説明を聞きながら、子どもらが触り心地を体験。「ぬるぬるしてるけど少し硬かった」「粒々みたいなのがあって、気持ち良かった」などの感想を話していた。春のヌタヌタイムは次回、28日正午から午後0時20分ごろまで行われる。

ヌタウナギのヌタを触る体験会