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今年の稲作始まる 清里区で稲の種まき 暑さに強いは種量増加 清里水稲採種組合

苗箱に種をまき、土をかぶせ出荷する。秋に収穫するもみは、来年の水稲の種となる

 清里区の中山間地、青柳地区で16日、稲の種まき(は種)が始まった。種が入った育苗箱は、同区内の農業会社や個人農家が引き取り、1カ月程度育苗した上で水田に植える。

 種まきを行った「清里水稲採種組合」は、同区の中山間地で水稲の種となる「種子もみ」を栽培。今年栽培・収穫する種子もみは来年、各地で種として使われる。

 上原清則組合長によると、昨年の異常高温・渇水に伴うコメの品質低下を受け、比較的暑さに強い品種とされる「にじのきらめき」のは種量が増えたという。上原組合長は「高温対策は必要なことだし、今後、新品種も出てくるだろう。地域農業は高齢化が著しいが、やれることはやっていく」と話した。

 栽培する種子もみは「にじのきらめき」をはじめ「こしひかりBL」「こしいぶき」など4種類。量は苗箱約1万2000箱分。は種は1~5日置きに計6回、大型連休終盤まで続く予定だ。