羽毛布団を災害用寝袋に 能登半島地震避難所体験基に開発 志なのや
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上越市下門前の「眠りのお店志なのや」は、古くなった羽毛布団を災害用の寝袋に再生させるサービスを始めた。その名も「そなえて安心エコ寝袋」。同店の笹原誠代表(58)が避難所での体験を基に発案した、資源の循環と災害対策を兼ね備えた商品だ。
同店では羽毛布団の仕立て直しを行っているが、客が新しい布団に買い替える場合は古い布団は処分される。笹原さんはこの羽毛を何かに活用できないかと考えていた折、元日に能登半島地震が発生。海岸近くに住む笹原さんは近くの中学校体育館に一時避難した。
避難所では毛布が配られたが、それだけではとても寒さをしのげないと痛感。そこで廃棄羽毛を使って寝袋を作れないかと思いつき、各方面の取引会社と連携して製品化にこぎ着けた。
製品は1枚につき400グラムのダウンを使用。長さは約2メートルで、成人男性も肩口まで覆われる。側生地はパラシュートやテントなどに使われるナイロンリップストップ生地を採用し、強度と軽さ、耐久性も十分。色はワインとネイビーの2色ある。
価格は羽毛布団1枚の除塵(じん)・洗浄と製作費込みで1枚3万5200円。5月末まではお試しキャンペーンにつき2万9800円で提供する。なお布団1枚から3枚分の寝袋を作った場合は、2枚目以降の価格が1枚2万3650円となる。いずれも税込み。
笹原さんは「処分する前に再利用を考えて、もしもの時に備えてほしい。お気軽にご相談ください」とアピールしている。問い合わせは同店(電0120・210・805)へ。水曜定休。