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姫路城の絵図など展示 14日まで榊神社で企画展 旧高田藩和親会

初展示の姫路城絵図、模型などを見ることができる企画展

 旧高田藩和親会は14日まで、上越市大手町の榊神社内雙輪館で企画展「榊原政岑(まさみね)公と姫路城」を開いている。榊原家が姫路(兵庫県)から高田に移封するきっかけとなった8代当主の政岑や、同家に伝わる姫路城の史料などを展示している。開場時間は午前10時から午後4時まで。入場無料。

 企画展は毎年、会場に近接する高田城址公園で開かれている観桜会に合わせて開かれている。今回特集する政岑は旗本の家に生まれ、先代の死去により本家の姫路藩榊原家当主となった。吉原の高尾太夫を高額で身請けするなど派手な遊興のため、幕府から隠居と高田への転封を命じられた。

 展示されている史料には、政岑の不行跡をいさめる家臣の「諫(いさ)め状」や、家督を継いだ息子の行く末を親戚の大名らに託す書状などがある。また、かつて居城にしていた世界遺産、姫路城の絵図や木製の模型など、初展示のものも多い。

 政岑は榊原家の中で唯一、上越(林泉寺)に墓がある。同会の長谷川浩事務局長は「林泉寺に長年墓を守ってもらい感謝の思い。政岑公は武士だけでなく、町民が参加でき、今も続く『ゆかたまつり』を姫路に残した面もある」と話した。