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95歳の秋山典子さん(上越市春日山町3) 力強くピアノ演奏 シェ・トヤでお花見会 ピアノフォルテの会

演奏を終えて感想を話す秋山さん。左は近藤さん

 近藤則絵さん主宰のピアノ教室「ピアノフォルテの会」は5日、上越市藤野新田のシェ・トヤでお花見会を行った。食事を楽しみ、希望者がピアノを演奏する交流の集いで、95歳の秋山典子さん(同市春日山町3)も力強い演奏を披露した。

 秋山さんは80歳で同教室に通い始め、今年で15年。現在も所属しているコーラスグループの伴奏を担当している近藤さんの募集に応じた。小学校教員時代に校歌伴奏の練習のため、ピアノが自宅にあったが、習うのは初めてだった。戦前、戦時中の楽しみがない時代を経験し、退職後は「何でもやろう」と〝青春〟を満喫している。

 昨年12月、同教室のクリスマスの集いの直前に脳梗塞を患った。そのため演奏できなかったが、この日を目標にリハビリに励んだ。

 会ではソロで「ある愛の詩」など2曲と、教室の仲間との演奏を行い、「ピアノのおかげ。難しい曲が弾けるようになると、自分の宝物が増える気持ちになる」と思いを話した。

 近藤さんは「上手に弾いていい音を出していた」と演奏をたたえ、「始めることに年齢は関係ない。(秋山さんは)みんなの刺激になっている」と話した。