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生命の尊さ感じて 上越科学館「ひよこの誕生」 春休み中に90羽がふ化 4月7日まで

ふ化途中の卵や生まれたばかりのひよこを展示。卵の中からくちばしで殻をつつく様子などを観察できる

 上越市下門前の上越科学館は4月7日まで、春休みの恒例イベント「ひよこの誕生」を実施している。

 ふ化直前の卵を温度38度前後、湿度約70%に保った装置の中で展示。ふ化の瞬間を見るにはかなりの運が必要だが、卵の中から出てくるために殻を内側からつつく様子や、生まれたばかりのひよこの姿を観察できる。

 今年は23日からふ化が始まり、期間中に約90羽が誕生する見通し。ひよこは本県特産の「にいがた地鶏」で、黒い羽毛が特徴。交配種のため個体差があり、中には腹部だけが白いひよこ、うりぼうのような色のひよこも。耳を澄ませば鳴き声も聞こえ、来館者が笑顔で観察していた。

 同館の永井克行館長は「順調に生まれるだけでなく、うまくいかない場合もある。それも含めて生命の尊さを感じてほしい」と話す。

 期間中は毎日開館。午前11時、午後1時、同3時から展示解説を行う。