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消防・防火 体験交え理解 上越消防署が催し 親子で消火器使用など

消防ひろばでは消火体験や車両展示などを実施。天候に恵まれ多くの人が訪れた
会場では能登半島地震での災害派遣の様子も展示

 県内で春の火災予防運動(4月1~7日)が始まるのに先立ち、上越消防署は24日、上越市富岡のイオン上越店で消防に関する展示や体験を行う「消防ひろば」を開いた。親子連れを中心に多くの人が訪れ、体験や展示を通じて消防への理解を深めた。

 駐車場では緊急消防部隊「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」の中核車両3台などが展示されたほか、消火器を使った消火体験、人形を使った応急手当て講習などを実施。元日に発生した能登半島地震での被災地派遣に関するパネル展示も行われた。同日は天候に恵まれ、「開始から1時間で1000人は来たのでは」(同署)というほど混雑した。

 同署によると、上越地域消防局管内で昨年発生した火災は72件。一方、今年に入ってから高田本町などで火災が多発していて、一度の火災で複数棟が被害に遭い、すでに死者も出ている。発生件数は、過去最多だった昨年に匹敵するペースだという。

 岡田昌也副署長は「昨年、火災原因の多くを占めたたき火や野焼きは、これからの季節に増加していく。今後も火災予防に取り組んでいき、皆さんも火の取り扱いには十分注意してもらいたい」と呼びかけた。

会場では能登半島地震での災害派遣の様子も展示