県教育委員会と新潟市教育委員会は２２日、令和６年度の教職員人事異動を発表した。

　令和５年度から公務員の定年が段階的に延長されていることに伴い、今回の異動では定年退職はない。校長や教頭などの役職は６０歳定年が維持されるため、６０歳になった校長や教頭を再び教諭として採用する「役職定年」と、特例として６０歳になった校長が引き続き役職を務める「特例任用」が新たな異動種別として作られた。また、従来の「再任用」を「定年前再任用・暫定再任用」に改称した。

　公立小中学校、特別支援学校など（新潟市を除く）の異動人数は３３９０人で、教職員全体の３２・２％（前年度は３５８７人、３３・９％）。校長は７７人を新採用し、平均年齢は５３・４歳。最年少は４９歳で、５０歳以下は１０人。女性校長は１２人を新採用し、令和６年度の女性校長は全校長の１４・４％に当たる７４人となる。

　教頭は８０人を新採用し、うち女性教頭は１１人。主幹教諭は１５人を採用し、うち１人を上越地域に配置する。

　教諭の新採用は３３５人で、前年度から５１人減。事務職員の新採用は２５人で、１０人増。

　定年前再任用・暫定再任用は定年前再任用短時間勤務職員１７人を新たに採用。前年度から更新した暫定再任用職員は４２６人。合計は４４３人で、校長としての再任用は５人。

　県立高校、県立中等教育学校の異動件数は前年度比１９８人減の９８０人で、全体の２８・９％。校長は５７人が異動し、うち再登用を除く新採用校長は１０人。女性校長は１人を新採用し、女性校長の総数は８人。全体に対する割合は９・２％。

　副校長は県内９校に配置。異動人数は６人で、教頭からの昇任は２人。教頭は６２人が異動し、新採用は１０人。

　教諭の異動は４９３人で、前年度から４６人減少。新採用は５５人（男性３８人、女性１７人）で、前年度から１７人の増。

　再任用教職員は採用９人、任期更新２４７人の計２５６人。

　上越地域の主な校長人事は、上越市立城北中校長に尾崎誠氏（上越教育事務所長）、同市立東頸中校長に牧井創氏（上越市教育委員会課長）、県立吉川高等特別支援学校校長に中静康弘氏（県立上越特別支援学校校長）、県立高田高校長に橋本敏郎氏（県立教育センター所長）。