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柿崎川に戻って来て 下黒川小3、4年生 サケの稚魚放流

下黒川小3、4年生が育ててきたサケの稚魚を放流。地元の川に再び戻って来るように願った

 柿崎区の下黒川小(小山雅広校長)3、4年生18人が19日、校区内を流れる柿崎川でサケの稚魚を放流した。昨年から飼育してきた700~800匹が川に放たれ、次々に泳ぎだしていた。

 「ぼくのまち、わたしのまち」をテーマに、総合的な学習で地域を流れる川について学んできた児童。この中で、地域の人からかつて柿崎川でサケが捕れたと聞き、川の環境を守る一環としてサケの稚魚放流を計画。昨年11月に桑取川鮭採抱所(上越市有間川)でサケの採卵、授精作業を見学し、受け取った受精卵を学校で育てたり、地域の方に協力して育ててもらったりしてきた。

 同日は岩手橋(柿崎区芋島新田)付近で稚魚を放流。体長4、5センチほどに育った稚魚をバケツに入れ、少しずつ川へと放った。小松杏実さん(4年)は「いつも見ている川に、サケが戻って来ていたと知らなかった。これからもずっと帰って来てくれるよう、きれいな川を守っていきたい」と話した。

 サケは日本海へ達した後、北海道を経てアラスカ付近で成長し、遅くとも5年で生まれた川へ戻るという。