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国内トップに挑む 競泳の根岸歩夢(上越正和SS) 17日から国際大会代表選考会 

JOCジュニアオリンピックカップなどに出場する上越正和SSの(左から)山崎、大嶋、根岸大、根岸歩の4選手
上越正和SSで泳ぎ込みを重ねる山崎(手前)と根岸(隣レーン)

 競泳の国際大会代表選手選考会(17~24日、東京アクアティクスセンター)に上越正和スイミングスクール(SS)の根岸歩夢(15、直江津中3年)が出場する。種目は男子400メートル個人メドレー(18日)。パリ五輪などの選考会ともなる勝負の舞台で、期待の万能スイマーが国内トップの選手たちに挑む。

 昨年の全国中学大会男子200メートル個人メドレーで3位に入るなど全国大会で活躍。400メートル同(長水路)の自己ベストは4分24秒90で、複数種目の県中学記録を持つ。

 4泳法に不得手がなく、「全て得意」と言い切る万能スイマー。本年度の各レースを反省し、「前半はいいレースができるけど、後半に(スピードが)落ちてしまう。最後までしっかりと泳ぎ、自由形の勝負で勝てるように」と話す。

 「(瀬戸大也ら)トップ選手とは差があるけど、高校2年生以下のジュニア世代では3番以内に入りたい」と意識する。「楽しみです」と話し、伸び盛りの力を発揮する。

 上越正和SS出身では鈴木基心(21、慶應義塾大3年、直江津中等出)が男子50、100メートル自由形に、矢澤祥太(20、中央大2年、同)が男子50、100メートルバタフライに出場する。

◇27日からJOCジュニア五輪 上越正和SSから4選手 課題胸に決勝目指す

 第46回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳大会(27~30日、東京アクアティクスセンター)に上越正和SSから根岸を含め4選手が出場する。10歳以下男子50メートル背泳ぎに大嶋勇翔(黒田小4年)が初出場、11~12歳男子50メートル背泳ぎに根岸大空(直江津小4年)、15~16歳男子200、400メートル個人メドレー、400メートル自由形に根岸歩夢(直江津中3年)、同50、100メートル自由形に山崎勇翔(城西中3年)がそれぞれ連続出場する。

 大嶋は3歳から水泳を始め、これが全国大会初出場となる。さまざまな泳法を練習する中で今回、50メートル背泳ぎで参加標準記録を突破した。初めての舞台で「全国レベルが怖い」と正直に話しつつ、「後半落ちないように泳ぎ、決勝進出が目標」とはっきりと口にした。

 根岸大空は4度目の出場。兄・歩夢の姿を追って練習してきた。体が大きくなり、課題を持って練習している。今回も背泳ぎで出場する。「次の夏のJOCジュニアオリンピックには違う種目で標準記録を突破して出たい。ラストで落ちないようにし、決勝に進出したい」と話す。

 根岸歩夢は国際大会代表選手選考会に続き連戦となる。3種目にエントリーし、上の学年との争いを見据え、「出場全種目で決勝進出が目標。400メートル個人メドレーは表彰台(3位以内)に」と目標を立てる。根岸と山崎は4月から高校に進学し、上越正和SS登録では一区切りとなるだけに、「0歳のベビーコースから何年間も通い続けた感謝の気持ちを結果で表したい」と話す。

 スプリンターの山崎は50、100メートル自由形の2種目にエントリー。パワーが増し、腕のかき、足のキックとも力強い泳ぎを見せる。昨年は全中と今大会で7位に入賞した。「上越正和SSとしては最後の大会。いろいろあったけど、しっかりと育ててくれて感謝したい。自分の全力を尽くし、決勝に進出したい」と意気込む。

上越正和SSで泳ぎ込みを重ねる山崎(手前)と根岸(隣レーン)