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間近の演技に感動 上越シニア劇団「まぬけぬま」上演 ステージ上の客席に驚き

客席一体のステージで笑顔の出演者たち

 上から読んでも下から読んでも「まぬけぬま」―。そんな楽しい題名の演劇公演が2月25日に上越市の上越文化会館で開かれました。

 もちろんわれらが上越シニア劇団の演じ手たちによる渾身(こんしん)の演技です。2回の公演があり、合わせて約300人が詰めかけました。シルバーネット編集局ももちろんお邪魔しましたが、何と客席はおったまげのステージ上。かぶりつきの席から観劇した経験はありましたが、スペースを二分した団員たちと同じステージとは。演じ手たちの息遣いも間近に伝わる臨場感で「なかなかやるわい」と思わずにいられない演出と仕掛けに感激と感動でした。

 上越シニア劇団は主催の上越文化会館の斉藤美代子前館長が「暮らしに刺激、生活に励みを」と素人俳優の挑戦を呼びかけコロナ禍真っ最中の令和3年7月に結成。現在の会員は約20人。未経験者大歓迎で劇団員を随時募集しています。運営方法は会館お任せスタイルから劇団の主体性を、と企画委員を選んで台本選びや宣伝などを担当しているそうです。

 当日は斉藤前館長の姿も。出来栄えについて「まだまだつぼみ」と厳しい感想でしたが満面の笑み。「限られた条件と日数の中でこれだけのお客さまに喜んでいただけて。一人一人が板の上に立ち場数を踏めば」とエールを送っていました。