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シルバー川柳3月号 自由テーマ

春風に 足取りも軽く 散歩道

雪もなく 小春日和の冬景色

          春日野2 長田久夫78

大相撲 横綱めざす 日本力士

大地震 ぜったい来ると 肝に据

レルヒ祭 赤いゲレンデ 金谷山

           石沢 宮崎すみ子72

センバツに 夢が輝く 石川県

背を伸ばし 腰をさすって 除雪する

一年生 色とりどりの ランドセル

震災で 絆深める ボランティア

           佐内町 金丸 武83

メル友で 安否確認 老いの恋

今何歳 人に聞かれて 老いをしり

愚痴不満 さけて夫婦が 別の部屋

       春日新田七福会 高山壽春88

淋しさ倍 干支と共に 去った友

新聞の 脳トレ解答 気分良く

主婦業が 卒業出来ぬ 八十路かな

長い冬 脳トレと手芸で 過ごす日々

ウオーキング 決めた時間も ままならぬ

八十路主婦 認知予防の ひとつかな

茶会して 余暇を過ごす 八十路かな

         板倉区田井 入山秀香82

血も凍る 心悴む 地震(ない)過ぎる

初電話 思わぬ友の 地震(ない)見舞

親不知 から望む能登 地震(ない)悲し

           大貫4 浅野寿一80

大きな声 元気を確認 電話口

雪なんて へっちゃらだいと やせがまん

           東雲町 池野浮草75

幕開けに 大きな試練 天命と

二年参り 良き事祈り 先き暗示

言い聞かせ 明日は我身と 怖い地震

           大貫4 片山幸子84

風雪に 耐え咲き誇る 桜花

空き寺の 筍取りし 藪を刈る

トキ群れて 佐渡の大空 飛翔せり

         柿崎区柿崎 布施好尚72

スキー場 コーヒータイム 優先し

ヘルメット かぶればゲレンデ 若大将

往年の わざで見栄張る リフト下

          寺町2 秋山俊一郎82

テレビ見て 長い宣伝 コックリコ

おさな児が 一人もいない 隣組

古稀になり 肺も疲れて 呼気弱し

            夷浜 大島悦夫72

クラス会 足腰耳目 愚痴だらけ

今朝も又 妻の番茶が 背中押す

新生児 読めず書けない その名前

           中通町 箕輪和夫90

被災地の 畳に残る 生活臭

アソウ節 煮ても焼いても 味は出ぬ

土俵より 気になる下の 日本髪

           大学前 今井 了80

雪が消え 春が恋しい 桜待つ

          子安新田 吉田文男78

仕事やめ 猛スピードで トドに勝つ

           向橋 古田まさ子76

働ける時間 健康類して がんばるぞう

災害の時 そばに子供達が いて来れるあんど

接客業 約59年人との 会話大事

暖冬で 温度上がるこの先 大丈夫かなあ

          中央4 高橋美枝子74

提灯と 太鼓とで行く 寒修行

盛り過ぎ 衰え見せし 冬将軍

町飾る 春告げる雛 良きお顔

           本町1 渡邊尚武80

議員さん 裏金貯めて どこへ行く

裏金で 高級料亭 安倍参り

いや違う 裏金脱税で 地獄行き

           大貫4 松本彦作83

能登悲劇 十六時間の 松の内

道の端 雪の汚れに 春兆し

誕生日 雨水迎えて 冬終る

        妙高市美守3 平野幸雄72

身の丈の 暮らしで温(ぬく)む 落し風呂

おとし玉 減らして能登に 義援金

いねむりと ヤジと裏金 ダメ議員

            夷浜 永野 一84

熊さんよ 餌がなくては 眠れない

良き年を 願った後に 大地震

夢をみる 嬉しい事が 正夢に

          新光町1 石田栄三82

腕自慢 そばのうまさが 舌を打つ

年重ね 百には遠い まだ若い

木曜日 若き集いの 輪投げかな

          西山寺 市川登美子89

能登地震 地盤上がって 漁出来ず

大谷の 人気ますます とどまらず

口上手 失言失態 記憶なし

           中ノ俣 牛木喜九82

中ノ俣 天気干しです 米うまい

中ノ俣 笑いがやまず サロンかな

          西横山 和瀬田仙二83

確認し ウラ金ノートに 席ゆずり

二枚舌 日本をなめて 札かぞえ

            夷浜 塩崎 保82

いい汗を 拾って今朝も ペダル踏む

さわやかな 春の日差しの 心地良さ

         新光町2 馬場正代司86

能登の人 寒さに耐える 避難所で

誕生日 八十二歳 生かされる

            夷浜 白砂 守82

被災舟 護岸に寄りて 主人(あるじ)待つ

戦争の 惨めさ「はだしのゲン」を読む

雪解けの 土手に顔出す 春の子ら

         名立区丸田 二宮富子72

雪ありて 冬の運動 心配なし

都会っ子 たまには雪の 苦労して

立春の 豆まき終り 辰の年

           大和1 竹下和子79

風吹いて 家が揺れると 又地しん?

うまいもの いっぱい食べて 腹こわす

いない々ばあ すぐいやになる 泣き笑い

         春日新田2 平澤清子82

雪溶けて 黄色鮮やか クロッカス

記憶なし 撤回しますで 済む不思議

裏金で 軽ぐも鼡 数匹か

          昭和町2 前澤新司85

割り込むな 地震雷 火事津波

記憶ない 答弁罷り通る会

         春日新田2 宮崎幸夫84

4面につづく