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申請手続きに遅れ 特別児童扶養手当 書類所在が不明 糸魚川市

 糸魚川市が令和5年3~4月ごろに対応したとされる特別児童扶養手当の申請1件の手続きが約11カ月間滞っていたことが、13日までに分かった。申請者からの問い合わせで判明した。市は12日、申請者へ対応の遅れを謝罪し、改めて書類をそろえて手続きを進めている。

 申請の遅滞に至っては昨年の書類受け付け時が要因とされる。申請者は市福祉事務所の窓口で書類に記入して提出、受理されたとしており、一方で市側は書類に不備があったため職員がその場で返却したとし、双方の認識に食い違いが生じている。

 申請書類は13日時点で見つかっておらず、所在不明のまま。書類は児童の病院診断書のほか申請者の口座番号、住所、生年月日などが記載されている。

 申請者によると、昨年11月末ごろと今年2月の2回、市へ申請の進捗(しんちょく)状況を問い合わせたが、市から改めて申請用の書類が送られてきたのは今月13日、謝罪のあった翌日だったという。

 磯貝恭子所長は「市では(書類を)受けた形跡がなく、内部で確認をしたが見つかっていない。(申請者から)連絡を受けた後の対応が遅れたこと、説明が足りなかったことをおわびさせていただいた」と話した。