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糸魚川市で空き家セミナー 処分、活用を考える 所有者ら参加 弁護士、宅建士が解説

宅建士や弁護士を講師に開かれた糸魚川市の「空き家セミナー」。空き家所有者らが参加した(9日、駅北広場キターレ)

 空き家の所有者らを対象にした「空き家セミナー」が9日、糸魚川市大町2の駅北広場キターレで開かれた。14組17人が参加し、専門家の解説を聞いて空き家の処分や利活用などについて考えた。

 糸魚川ひまわり基金法律事務所の弁護士、備酒貴也さんが「空き家を放置した場合の問題点」、宅地建物取引士の田鹿勝さんが「空き家を売買する際の売り主側のポイント」をそれぞれ説明した。田鹿さんは、現在は買い手が売り手(空き家)を選択できる「買い手市場」であるとし、「買ってもらうための工夫が必要」とアドバイス。解体する場合にかかる費用負担や売買のトラブルに関する注意点なども伝えた。

 市企画定住課は、平成30年実施の住宅・土地統計調査による同市の空き家率が17%、約6件に1件が空き家で、年々増えている状況を報告。危険空き家除却支援など市の補助制度を紹介した。

 参加した70代女性は「実家が空き家。解体か売りに出すか、決断しなくちゃならない。考えをまとめるのに、費用とか税金とかいろいろな話を聞けて良かった」と話した。

 同セミナーは市の委託を受けて空き家活用ネットワーク糸魚川(いえかつ糸魚川)が実施。24日も同会場で開かれる。時間は午後1時30分から同3時30分。参加無料。申し込みはいえかつ糸魚川(電025・556・6411)へ。