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豪州ダーウィン市のGM 中川市長を訪問、懇談 双方の友好構築に意欲 上越市

パーシーGMからダーウィン市の物産品を受け取る中川市長。上越市は市内の工房で作られたガラス小物と地元産のワインを贈呈した

 上越市の中川幹太市長が昨年訪問した、豪州ダーウィン市のアリス・パーシーゼネラルマネジャー(GM)が12日、上越市役所を訪れた。中川市長と面会、両市の紹介を通して友好を深めた。GMは上越市の機構で理事に相当する。

 ダーウィン市は北部準州の州都で人口14万7000人(2020年)。直江津に液化天然ガス(LNG)基地を持つINPEX(本社・東京都)のLNG生産プロジェクト陸上施設がある。第2次大戦中の1942年、旧日本軍が空襲を行い多数の死者を出した。かねて日本の都市との交流を希望。自治体国際化協会(CLAIR)が上越市を紹介し、昨年8月に中川市長がダーウィン市を訪れ、市長と面会した。

 パーシーGMは情報技術や環境といったイノベーション分野を所管する。60を超える国籍の人が暮らしている多文化共生地域、平均年齢が35歳程度と若年層が多い人口構成、2030年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする、といったダーウィン市の状況を紹介。中川市長と市勢や地理、気象などについてやりとりした。

 中川市長は「ダーウィン市とは平和の取り組み、エネルギー分野で交流が必要と思っている」と述べた。パーシーGMは今後の上越市との友好関係の構築に意欲を示した。