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サインに気付き傾聴を 悩み抱える人に寄り添う「ゲートキーパー」中郷区で入門講座

「味方になりきる」ためのコミュニケーション方法を学んだ

 悩みを抱える人に寄り添い、自殺を思いとどまらせる役割を担う「ゲートキーパー」の入門講座が2日、中郷区二本木のはーとぴあ中郷で開かれた。

 同講座は県の地域自殺対策強化事業。日本ゲートキーパー協会の認定講師、漆間和美さんが講師を務め、参加者にその役割や考え方を伝えた。

 漆間さんは、自殺の危険性がある人には「消えてしまいたい」といった発言、また不自然に明るく振る舞うなどの「サイン」があると説明。「(悩む人の)味方になりきるため、普段との違いに気付くことが大切。その上でしっかりと相手の話を『傾聴』し、話してくれたことへの感謝の気持ちなどを『味方メッセージ』として伝えてほしい」と呼びかけた。

 参加者は2人ペアになり、相手の話を傾聴する方法を実践。聞き手が作業をしている、相手をしっかり見ているなど状況を変え、どのような聞き方、話し方が有効かを確かめ合った。